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インタビュー

Q1 どのような仕事を担当していますか?

私が所属する技術部 技術課は、製品の開発・設計を主軸に、試作から試験、改良までを一貫して担う部署です。業務内容は多岐にわたります。製造に必要な図面や材料部品表、型紙といった技術資料の作成、さらには製品性能を確認するための落下試験や耐圧試験に用いる専用機材や治工具の設計・開発も行っています。
私は、主に宇宙関連製品を担当しており、JAXAや民間企業向けに、宇宙機の回収時に用いられるパラシュートや浮袋といった回収系システムの開発に従事しています。これらは「一度しか使えない製品」であるため、確実に作動する設計と厳格な検証が求められます。
また、防衛分野では、自衛隊向けの車両カバーの開発にも携わり、過酷な環境下でも使用できるような信頼性の高い製品を目指しています。
製造部門と連携して加工性を検討したり、研究機関や顧客と調整を行うなど、製品が実際に形になるまでの全工程を支えています。

Q2 入社を決めたきっかけはどんな点ですか?

私がこの会社への入社を決めたきっかけは、学生時代に参加したインターンシップです。
その際にお世話になった社員の方々(現在の上司を含む)と接する中で、「この人たちと一緒に働きたい」と強く感じたことが大きな決め手となりました。また、学生時代に流体工学を研究していたため、その知識を活かせる航空宇宙分野の仕事に携わりたいという思いも、入社を決めた理由の一つです。

Q3 仕事のおもしろさ・やりがいを教えてください。

第一に、製品の概念検討から製造まで、一連の流れに携われることにやりがいを感じています。上流工程から関わることで、自らが設計したものが実際に形となり、成果として目に見える瞬間に大きな喜びを感じます。
また、私が担当する宇宙分野の製品開発は、将来的に大きな夢と可能性を秘めた分野であり、その一端を担えることに魅力を感じています。特に、カプセルの回収に使われるパラシュートや浮袋は「確実に動作しなければならない製品」であり、その責任感と達成感が大きなやりがいにつながっています。
さらに、若手のうちから多様なチャンスを与えてくれる社風も魅力です。試験や検証業務では、日本国内だけでなく海外での経験もあり、新しい経験を積み重ねながら成長できることに、この仕事の面白さを感じています。


Q4 自分の専攻が活かされた経験はありますか?

私の専攻は機械工学でしたが、大学で培った図面作成や試験機器の使用経験が、現在の業務でも大いに役立っています。
入社当初は、縫製製品の設計に慣れず、縫いの指示や形状の扱い方など、機械設計とは異なる点に戸惑うこともありました。しかし、日々の業務を通じて、機械設計で培った設計思考や試験の知識を応用することで、製品開発や試験の合理的な進め方を身につけることができました。

Q5 今後の抱負や目標などを教えてください。

今後の目標は、現在進めている宇宙分野や海外メーカーとの共同開発業務において、日本独自の技術と強みを活かした製品を生み出すことです。
そのためには、設計したものが製造現場でスムーズに形になることが重要だと考えており、現在は加工性や組み立てやすさを考慮した設計を特に意識して取り組んでいます。
将来的には、設計と製造の両方の視点を持つことで、より高品質で信頼性の高い製品を生み出せる技術者になることを目指しています。

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