小型回収カプセルが国際宇宙ステーションから帰還しました

 JAXAの宇宙ステーション補給機「こうのとり7号機(HTV7)」に搭載された小型回収カプセルが計画どおり2018年11月11日に大気圏に再突入し、小笠原諸島・南鳥島沖に着水しました。

小型回収カプセルの帰還のために使用されたシステムに、次の当社の製品が含まれています。

――――― 当社製品の構成 ―――――
1 パイロットシュート
2 パイロットシュート収納袋
3 メインシュート
4 メインシュート収納袋
5 フローテーションバッグ
6 フローテーションバッグ収納袋
7 通信用バッグ(通信機搭載)

写真1

4_小型回収カプセルのフローテーションバッグ(写真提供:JAXA)

※写真1に写っている製品(説明)
手前…3 メインシュート
中央…5 フローテーションバッグ
奥……7 通信用バッグ(通信機搭載)

写真2

1-02_公開された小型回収カプセル本体などの様子(写真提供:JAXA)

※写真2に写っている製品(説明)
中段(左)…3 メインシュート(浮力体付)
手前(右)…5 フローテーションバッグ
手前(左)…7 通信用バッグ(通信機搭載)

――――― 開発裏話 ―――――

開発担当者:奥村浩光

小型回収カプセルの開発で苦労した点は、主に以下の2つです。
1.収納性
 カプセルの狭く特殊な収納形状に対して、緩降下回収系を収納することが特に苦労しました。
 また、追加要求でカプセルの側面パネルに力を与えずに収納できないかということで様々な収納方法を試し、2年以上かけてようやく収納方法を確立することができました。
2.高空落下試験
 小型回収カプセルでは様々な評価試験を実施していますが、JAXA主導で北海道大樹町で実施した高空落下試験が色々な意味で大変な試験でした。
 この試験では試験カプセルの作成から放出機構の部分まで藤倉で担当したため何度も失敗しながら試験ぎりぎりまで調整していました。
 また緩降下回収系の評価の点でも問題と解決を繰り返しながら最終的には4回の高空落下試験を実施しました。

小型回収カプセルでよかった点
 良かった点はJAXAや他の担当メーカー含め、その分野の専門家の方たちと仕事ができたことです。
 小型回収カプセルで得られた経験や人脈は今後の仕事の上で絶対に役に立つと思っています。

―――――― 高空落下試験風景 ――――――
回収用のパラシュートをはじめとするシステムの開発に際し、ヘリコプターを使用して高高度からパラシュートの落下試験を行いました。

切り離し直後

パラシュートが引き出される

パラシュート展開

着水直前(正常にパラシュートが開き、降下していることを確認)